IAN-Gの無謀旅日記 〜ソウル編、その2〜

期間 2013年4月28日〜2013年4月29日
(行ってきた人、文、写真=IAN-G 同行者=いません)

↑復元工事が終わりカバーがはずされた崇礼門。やっぱりこれがあるからソウル、ですよね、
4月28日(日)
 韓国は一泊二日でも十分に行けるのを知ったのはちょうど一年前、今年も同じ強行軍の旅である。
 ゴールデンウィーク初日の東京はよく晴れている。羽田空港も「大型連休を海外で過ごす人たち」で大いに賑わっていた。その人の波をかき分け出国。預ける荷物もなく、搭乗券もオンラインチェックイン+携帯で表示というハイテクっぷりでチェックインカウンターに並ぶこともなくストレスフリーで通過。待ち時間は空きっ腹を落ち着かせるための朝飯と迎え酒を飲んで過ごす。
 ANAの金浦空港行きはもちろん満席。この一ヶ月お隣が不穏な行動を繰り返していたり、対日批判が強い中でのこの人気ぶり、草の根レベルでは皆やっぱり韓国が大好きなのだなと思う、まあ自分のその一人ではあるが。 万杯の乗客を乗せたB777ー200は定刻通りに離陸、約2時間半の短いフライトだが、機内食も出てくる充実のサービスだ。それを食べて一眠りしたらもう到着、頭も冴えた、去年のように鼻炎で苦しめられることもない、これは充実したソウル滞在が期待できそうだ。
 イミグレーションを抜け、ラゲッジクレイムは素通りしていざ市内へ。空港鉄道の駅までは相変わらず歩かされるが乗ってしまえばあとは一直線にソウル駅へ。ハングルだらけの空間で異国ムードは満点だ。
 時計の針は12時を過ぎていたのでまずは昼飯。ということでお気に入りの広蔵市場へ。市場+屋台という大好きなものが束になって存在するここは雰囲気を感じるだけでも楽しいが、やっぱりここで飯を食べてこそその醍醐味を楽しめるというもの。まずは去年も行ったユッケ屋で新鮮なユッケをビールと共にいただく。これ食べるために韓国に行く時代がくるかも、なんて冗談交じりに言っていたら本当にそうなってしまったので、まさに待ちわびた一皿。体調万全の今年は箸もよく進む。

↑今回も来てしまいました、広蔵市場。日曜日だったので昼間からアジョシ(オッサン)が鍋を囲んで飲んでいました。

 そしてこれだけではもったいないので刺身屋台で韓国式のお刺身も食べることに。マグロにサーモン、タコ、ツブ貝、青柳などの盛り合わせは一人でもちょうどいいボリュームでこちらはソジュと一緒に食べ進む。日本人だから、と気を使ってくれたのかショーケースにあったホヤはのせてくれなかった。いや、私、ホヤ大好きなんですけど。一人飯が難しいと思われがちな韓国ではあるが場所を選べば十分可能なのだ。

 腹もいっぱいになったところで腹ごなしに一駅歩いて、そこから地下鉄で南大門市場まで。ソウルに行くからには避けて通れない靴下ショッピングである。今年もカバンを渡され「入るだけ買ってきて」というわけ。本来なら帰る寸前に行ってそのままの足で空港に向かいたいところなのだが、明日が雨の予報なので青空屋台の靴下屋が出ているかどうかもわからないので早々にミッションを済ますことにする。観光地であるここなら英語でも日本語でも何とかなるので非常に助かる。10足10000ウォンを6セット、しめて60足をお買い上げ。しかも屋台でこれだけ買うからさらにサービスしてくれてちゃんと数えてはいないがおそらく70足以上は間違いなくいっているはずだ。去年と合わせてもう一生分の靴下を買ってしまった感じだ。一仕事終えて市場内に点在するポジャンマチャでチュクミポックン(イイダコ炒め)をつまみに一杯やってからようやく宿へ。

↑南大門市場はやっぱり人でいっぱい。おみやげ買いはさっさと終わらせてポジャンマチャへGo!

 宿は清渓川沿いで地下鉄も4路線使えるアクセス至便の場所で、こざっぱりとした印象のホテルだ。旅の疲れを落とし一休みしてから再び外へ。 またしても酒とつまみを探しての道中だ。宿からそれ程遠くない乙支路にあるコルベンイ、巻貝の専門店に入る。酒好きで貝好きなのでここはやっぱり外せない。運ばれてきたコルベンイはネギとニンニクと粉唐辛子がこれでもかというほど入っていてこれがとにかく辛い!付け合わせの卵焼きがいくらあっても足りないくらい辛い。これは確かにビールが進むというもの。おかげで卵焼きでお腹いっぱいになったのでこれを消化するために町歩きを始める。
 地下鉄で漢江を越えてカロスキルへ。日曜の夜ということで人出も結構多く賑やかな街並みである。通りに面している店のほとんどはファッション関係で明洞のわい雑な感じとも少し違う、まあ、おしゃれがにじみ出ているところだった。だから女性だけのグループか、カップルしかいないのも仕方無いか。男一人で歩いているのなんて見なかったな。

(左)街路樹って意外にソウルでは珍しい存在。だからカロスキル(街路樹通り)って言うんですよね。
(右)梨泰院周辺は多国籍地帯。おしゃれバーなんかよりもタコベルがあったのがなんともうらやましい。(←タコベル好き)


 カロスキルを歩き終えて、次もおしゃれスポットへ、ということで今度は地下鉄を乗り継ぎ梨泰院へ。駅を出てすぐに無国籍の空間が。裏通りにはトッポギ屋台もあったりするのだが、メインは欧米式のバーやパブばっかり。この手の店が坂の上にへばりつくようにびっしり並ぶ様は香港の蘭桂坊やソーホーを彷彿とさせる。こういう場所はどちらかといえばホーム寄りのはずなのだが、こここそ一人で酒飲んでいる人が全くいない。たいていアジアのこういうところは他に行き場の無いオッサンが一人で飲んでいるはずなんだけどなぁ。すでにコルベンイと共にビールをしこたま飲んでしまったあとだったのでここは見るだけにしておとなしく宿へ帰ることにする。気づいたら時計の針は10時を過ぎていた。朝から動きっぱなしでさすがに疲れたので今日はこれでおしまい。まだ外は晴れているけど、明日は雨か・・・

4月29日(月)
 浅い眠りを繰り返していると窓の外から雨音が聞こえ始めどんどんと大きくなっていった。夜が明けると窓の外からは傘をさして出勤する人たち、 それほど強い降りではないが、傘無しだとびしょ濡れになってしまう。幸い今回の宿はコンビニを併設しているのでここで4000ウォンのビニール傘を買い朝飯を食べるべく外に出る。昨日飲みすぎたわけではないが朝はやっぱり胃に優しいものというわけでソルロンタンに決定。宿の近くに有名店があるというのでまさに渡りに船。よく煮込まれたスープが腹に染み渡る。
 いったん宿に戻りチェックアウトギリギリの10時ごろまでゴロゴロして宿を出る。荷物と昨日買った70足の靴下は預かってもらうことにした。雨脚はだいぶ弱まり、傘なしでも大丈夫なくらいになってきた。そんな中でまずは向かったのは鷺梁津。ソウル最大の水産市場があるというので魚介類好きとしてはこれは無視できない。駅から歩道橋を渡ると眼下に数え切れないほどの魚と魚屋が!特に表通りに面している店は観光客も買って行くのでディスプレイも綺麗だ。

↑日本の築地とほぼ同じ空気が流れているのが鷺梁津。海産物は大人数で楽しみましょう。(←経験者は語る)

 そう、ここまできたからには何か買って食べなければ気が済まない。しかし、一人では食べられる量にも限界があるので吟味した結果、アワビとホンオフェ、つまりエイのお刺身をチョイス。買ったものを持ち込みで食べられる店に勇躍乗り込むのだが、入ったところはひとりで刺身だけしか食べないからなのか、やけに愛想が悪い、いやこれはまだかなりいい表現だ。正しくはあからさまに嫌がっていたと言った方がいい。
 まあ、迷惑な客なのだな、と自覚はしたが、それでは食えるものも食えないので、さらりと無視して早速刺身をビールと共に喰らう。エイの刺身は軟骨がコリコリして食べ応えがある。発酵していないものとはいえアンモニアの後味があり、そんなにいっぱいは食べられない珍味のようなものと思ったが、キムチと一緒に食べると箸が止まらない。一方のアワビは新鮮そのもの!!これを東京で食べたらいくらすることか・・・
 肝まで美味しくいただきお会計。帰りには少し機嫌を直したのか名刺をくれるなど親切だったが、2度目は多分、別のところだよなぁ。
 市場を出ると雨はもうやんでいる。今日は町歩きは無理かと諦めていたが、これなら大丈夫。神様も日頃の行いをちゃんと見てくれているようだ。水産市場とは反対側の鷺梁津の駅前は軽食屋台が立ち並んでいて、軽めのランチかそれともおやつか、学校帰りの学生や仕事を抜け出してきた感じのアジョシが歓談しつつ食べていた。

↑アヒョンの市場はローカル色満点。地元の人はこういったところで普段買い物するんですかねぇ

 再び地下鉄に乗り今度はアヒョンの駅へ。ここも駅前に市場があるというので覗いて見る。こちらは食料品だけでなく衣類なんかも扱っている生活感あふれる市場で、ここもアジュマアジョシがマイペースで過ごしている。市場の店の子供なのか、学校帰りの中高生も市場に溶け込んでいる。こういう風景は観光地ではなかなか見られない。
 この頃には雨はすっかり止んで、それどころか雲一つない青空になっている。これに気を良くしてアヒョンから市庁まで3駅分みっちり歩いてしまった。幹線道路なのか道幅が広く、気ままに道路を横断して、というわけにはいかないが魅力的な路地もちらほら。気温もそれほど高くなく、ただ歩くだけだがそれが楽しい。市庁について次の行き先だが、天気がいいとくれば行くところはやっぱり清渓川。大都市ソウルのオアシスは前回の訪問ですっかり気に入ってしまった。青空に清流の組み合わせが実に気持ちがいい。少し川沿いを散歩する。
 そうこうしているうちに時計の針は2時を過ぎ、そろそろソウル滞在もカウントダウンが始まってしまった。最後の目的地は明洞。しかし、目的はショッピングではない。それはもう靴下買った段階でお腹いっぱいである。街を冷やかしながら目指すのは韓国グルメ。飲食店も多いここはもちろん有名店も多い。

↑渋谷や新宿が平日でも人であふれかえっているように、月曜日だって明洞は人でいっぱい。都会の空気というのも悪くない。

 まずは通りの裏手にある冷麺屋で本場の冷麺に舌鼓。スープに浮かんだムルネンミョンは前回食べたので今回は真っ赤なタレをまぜながら食べるビビンネンミョン。これだけ赤いのだからさぞかし辛いだろうと思ったら意外にすんなりと食べられた。昨日のコルベンイで辛さに対して舌が麻痺しているのかもしれない。ともあれここはペロリと完食してさらにもう一軒。韓国料理といって外せない参鶏湯である。これまでレトルトのものしか食べたことがなかったところにしかも烏骨鶏で作られた真っ黒なオゴルゲタンだ。ふつふつとに立つスープを前にビールを飲むのも忘れて大格闘。食べ終わった時には汗ビッショリになって店を出た。夕方の風が実に気持ち良かった。前回は食べ物に関しては不本意に終わったが今回は実に充実した食事をすることができた。

↑ビビンネンミョン。うまかったです。

 というところでタイムアップ。宿に荷物を受け取りに行き、そのまま地下鉄と空港線を乗り継いで金浦空港へ。お土産買って日記を書いてたらもう搭乗時間。今回もあっという間に終わってしまった。また来年も行こうかなぁ・・・
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